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映画のリメイク [映画・文学・音楽]

 昨日(12/8)は、雨風強く、寒い1日でした。
 さて、予報では天気は回復してくるそうなんですが、気温はどうなんでしょうね?

 最近、テレビで「ウエストサイドストーリー」の予告映像が「トゥナイト」の曲とともに流れる。あの「ウエストサイド物語」をスピルバーグ監督がリメイクしたもので、来年の2月に公開されるのだそうだ。
 1961年のロバート・ワイズ監督「ウエストサイド物語」は高校生のとき見て熱中し、場末も含めて劇場で3回見た。すぐにLPレコードを買い、その後、レーザーディスクも買って保有している。ブロードウエイ原作の「南太平洋」「ショーボート」や、「オズの魔法使い」「雨に唄えば」「バンドワゴン」など創作のMGMミュージカルも、どこか「舞台」の名残りがあり、歌の最後に「見栄」をきるようなところがあったりしたわけだが、この映画を見て初めてミュージカル「映画」が誕生したと思ったものだ(個人の感想です)。編集マンから監督になったロバート・ワイズのカットつなぎの素晴らしさは今見ても素晴らしく文句のつけようがない(ワイズの「つなぎ」の天才的なうまさは「サウンド・オブ・ミュージック」の「オープニング」や「ドレミの歌」でも確認出来る)。この映画は「プロローグ」に始まり、「クインテット」「クール」など映画ならではの創意と表現に満ちあふれている。これが「ミュージカル映画」というものだ。この傑作に何か付け加えるものがあるのだろうか? はっきり行ってしまうが、ない。
 1959年のウイリアム・ワイラー監督「ベン・ハー」の2016年版リメイクなど目を覆いたくなるほど惨憺たるものだったし(日本では上映すらされなかったので私はWOWOW?で見たが時間の無駄遣いだった(^^;)、1957年のセシル・B・デミル監督「十戒」の2015年版リメイク「エクソダス 神と王」もナンジャこれという出来だった。海の割れるシーンを盛大にやれば傑作になるというものではないだろう。CGで何でも出来るようになったのは映像表現の大きなメリットだが、安易にCGに頼ることのデメリットも合わせて教えてくれる映画だったとだけ書いておく。
 日本では黒澤「隠し砦の三悪人」「椿三十郎」などもリメイクされたが、あまりの出来の悪さに茫然自失。「隠し砦」は「裏切り御免」の連発で、これでは藤田進も浮かばれない。「三十郎」は元シナリオをそのまま使ったと変な自慢をしていたが、もともと三船にアテ書きした(と思われる)台詞を織田が言ったら学芸会。今ドラマをやっている「日本沈没」もリメイク作は見事なほどに沈没した。
 名作・傑作のリメイクは、見る者の「判断基準」は当然のように前作にあるわけで、それ以上の出来にないと見る者は納得しない。要するに、初めっからハードルが高いわけで、私は、少なくともトーキー以降の名作・傑作でリメイク作が前作を上回ったものを知らないのだが、大丈夫か?ボケていないか?スピルバーグ。(@_@;)

 昨日に続いて向島百花園で撮った「実」の写真です。
↓オモト
オモト.jpg
↓カリン
カリン.jpg
↓ナシ
ナシ.jpg
↓ピラカンサ
ピラカンサ.jpg
↓ユズ
ユズ.jpg
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コメント 2

wildboar

「ベン・ハー」のリメイクがあったんてすか、どれほどひどかったのでしょうか?
by wildboar (2021-12-09 08:08) 

アニマルボイス

同じタイトルをつけるなっ!と言いたいほどひどいものでした。
(▼▼メ)(▼▼メ)(▼▼メ)
by アニマルボイス (2021-12-09 08:21) 

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