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真夏のオリオン [映画・文学・音楽]

 先日、風邪でごろごしているとき暇潰しに見た。「沈黙の艦隊」が、突っ込みどころ満載ではあったものの意外とおもしろかったので、潜水艦つながりというか15年ほど前に作られそこそこ話題になった「真夏のオリオン」という映画を見てみてみたわけだ。
 潜水艦が舞台の映画というだけで何の前知識もなく見たのだが、メインのイ-77潜水艦の艦長を玉木宏が演じていたのでびっくり。「沈黙の艦隊」のタツナミのキリッとした艦長とは別人の、思いやりのある柔和な艦長なのでまたびっくり。まあ、こんなに優しい艦長いないだろうなあと思いながらもそれほどの違和感もなく、これはこれでありと思わせる演技で、私の中での玉木宏の株がまた上がった。
 話は戦争末期、出撃したイ-77潜水艦とアメリカの駆逐艦パーシバルとの激闘が軸だが、水雷長の益岡徹、機関長の吉田栄作なども悪くはなく、特撮イマイチながらなかなか見どころはあり、退屈せずに観ることが出来た。ただ、どう考えてもこの映画、本筋が私が潜水艦映画の最高傑作と考えている「眼下の敵」(ディック・パウエル監督、ロバート・ミッチャム、クルト・ユルゲンス)のイタダキなので、オリジナリティという点ではあまり高くは評価できないのが残念。「眼下の敵」を見ていない人なら、それなりの緊張感をもっておもしろく見られると思う。

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