SSブログ

モウセンゴケ続々と開花 [植物]

 定額給付金も持続化給付金も金ばかり使っているのに、各人の手元にはほとんど届いていません。この期に及んでイマサラマスクと名称変更したアホノマスクすら届いていないという人すらいます。
 その点、待ちに待ったモウセンゴケは一輪咲いたら毎日のように次から次へと咲いています。二輪さいた日もありました。他の株でも花芽が持ち上がってきたので、こちらも数日中には咲くと思われます。無能無策の安倍も少しは見習ってほしいところですなぁ。
06041.jpg
06051.jpg
06061.jpg
06071.jpg
06072.jpg

★ぼんやりとテレビを見ていたら、BS-TBSで007シリーズ第2作「ロシアから愛をこめて」(シリーズ最高傑作)をやっていたので、リビングのテレビと仕事部屋を行ったり来たりしながらも、けっこう見てしまった。いやあ、やっばりおもしろいなぁ。
 まず、巻頭いきなりボンドが殺されてしまい「あれれっ」と思っていると始まる意外性(このタイトル前にひとシーンというパターンは、以後のシリーズの定番になった)。ショーン・コネリーが「ボンド、ジェームズ・ボンド」とホテルのフロントで言うだけで、そのかっこよさにまた得点。歴代ボンドで、アタッシュケースを持って歩いているだけで「うーむ」と唸らせたのは、このコネリーだけである。
 「危機一発」については多くの人が007の最高傑作と言い、今は無きオリエント急行内での闘いやヘリコプター撃墜シーン(ヒッチコックの「北北西に進路を取れ」のパクリだが単なるパクリではなく、一工夫ある)について書かれた文章は五万とあるので、ここでは書かない。もちろん列車が動き出してからの後半の息をもつがせぬ活劇シーンの連続は感涙ものだが、それも前半がうまく作られているからこそ、と言いたい。
 それでもちょっとだけ書くと、ボンドが乗っている列車が動き出してソ連のKGBが慌てて飛び乗り、さらに列車が動いていくと窓にスペクターの殺し屋ロバート・ショーの顔が見える、というシーンなんかうまいなあ。この列車の窓をざーっと舐めていく手法はザグレブの駅の場面でも効果的に使われている。ヘリを撃墜するシーンにしても、ただライフルで撃ち落とすのではなく撃たれた男が手榴弾を落としてヘリが爆発する、というふうにきちんと手順をふんでいる。監督のテレンス・ヤングあくまで冷静で緻密である。座布団2枚といったところだ。
 そこで前半部分の話だが、たとえば、ボンド暗殺計画を立てるチェスの名人。チェス選手権の最中に呼び出しがかかると、ただの一手で相手を投了させて本部へ出向くのだが、ただかっこいいだけでなく、見る者に、こいつの立てた計画をかいぐるのは大変だぞと思わせるのにこれほど効果的なシーンはない。スペクターの親玉も、破れた闘魚を猫に与える仕草などに冷酷さがよく出ており、顔が見えないのも大物感があっていい。イスタンブールの地下水道もあらかじめ偵察の時にこうなっているんだということを提示しておき、レクター(暗号解読器)を奪取する時に突然出てくるわけではない。
 忘れてはならないのが、この映画で初めて見たロバート・ショー。冒頭のスペクター島の訓練風景などまるでまんがだが、しかし、もし現実にスペクターという組織があったらこんな男がいるのでは、と思わせるほど存在感があり、かつ怖かった。そんな相手だからボンドも大変だが、相手が強ければ強いほど活劇はおもしろくなるという見本のような映画であった。相手が地球制服を企むくらいの大悪じゃないとこういう映画はおもしろくならない。
 さらに書けば、ショーン・コネリー、イスタンブールのおっさん、ヒロインのダニエラ・ビアンキなど出てくる役者がみなそれらしい。ボンド・ガールのダニエラ・ビアンキは若林映子(「007は二度死ぬ」)と並ぶ私の2大ご贔屓で、クール・ビューティーの上にボンドとのベッドインの前の暗がりに一瞬見える全裸の後ろ姿を確認するために、私は何度もビデオをコマ送りしたものである(←バカでかつ暇)。
 さすがに今では007の新作が公開されても劇場に行くことはないが、それでもWOWOWで放送されるとつい見てしまう。で、だいたい「いま一つだったなぁ」と思うのだが、もう半世紀もこのシリーズを見続けている原因の一つは、この「ロシアから愛をこめて」があまりにおもしろかったので、そんな傑作がまた出てこないかなという期待が心のどこかにあるためだと思う。
nice!(6)  コメント(3) 
共通テーマ:日記・雑感