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新年のスカイツリー [日記・雑感]

※年賀状をくださった方々へ
 年末に風邪をひいたりしたこともあって、今年の賀状はメールとブログで済ませてもらうことにしました。ご了承ください。

 皆さんは、年末年始どうお過ごしでしたか?
 私の場合、以前は名古屋の生家に帰っていましたが、数年前に母と弟が亡くなり、生家も墓も処分してしまったため、以来、東京でぐだぐだごろごろと過ごすことがほとんどです。年末年始の行動といえば、せいぜい妻の実家に顔を出し、近所の神社に出かけたくらいのものです。
 「老人力」も日々増大しているので先の保障はできませんが(^^;、「今年もどうぞよろしく」と、とりあえず書いておきましょう。新年初撮りの(と言ってもスマホですが)東京スカイツリーです。
スカイツリー.jpg

★ドストエフスキーの『白痴』の中に、主人公ムイシュキン侯爵がアグラーヤら3姉妹に語る、死刑執行を直前で免れた男の話があります。もちろん、これはドストエフスキーの体験に基づいた逸話です。
「・・・もし命を取りとめたらどうだろう? それは無限だ! しかも、その無限の時がすっんりおれのものになるんだ! そうしたら、おれは一つ一つの瞬間を百年に延ばして、一物たりともいたずらに失われないようにする。そして、おのおのの瞬間をいちいち算盤で勘定して、どんな物だって空費しやしない!」(米川正夫訳)
 まさしく、一瞬といえども永遠に匹敵するいやそれ以上の価値を有するというドストエフスキーの信念に裏打ちされた名シーンです。若いころこの一文に遭遇したときには、そうだ!そうだ!と喝采したものです。しかし、実際の自分の人生を振り返ってみると、なかなかそうはいかず、去年1年もなんとなく通り過ぎてしまいました。さあて、今年はどうなるのでしょう?
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