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世相を反映していない「流行語大賞」 [日記・雑感]

 昨日は1日降ったり止んだりの天気でした。気温も上がらず、いよいよ冬目前の様相です。
 今日は昼からちょっと出かける予定があるのですが、昼間はそこそこ晩秋の気温らしいのですが、帰りは夜になるので、どんな服装で行こうか考え中です。寒いと風邪を引きそうですし、かといって汗をかいたりしても風邪を引きそうですし・・・。

 少し前の話だが、年末恒例?「流行語大賞」のノミネートがあったというので、暇な老人はネットを見てみた。
No.01 ’m wearing pants!(アイム・ウェアリング・パンツ)※
No.02 憧れるのをやめましょう
No.03 新しい学校のリーダーズ/首振りダンス※
No.04 新しい戦前
No.05 アレ(A.R.E.)
No.06 頂き女子
No.07 X(エックス)
No.08 エッフェル姉さん
No.09 NGリスト/ジャニーズ問題
No.10 オーバーツーリズム
No.11 推しの子/アイドル
No.12 OSO18/アーバンベア※
No.13 蛙化現象
No.14 5類
No.15 10円パン※
No.16 スエコザサ
No.17 性加害
No.18 生成AI
No.19 地球沸騰化
No.20 チャットGPT
No.21 電動キックボード
No.22 2024年問題/ライドシェア
No.23 ひき肉です/ちょんまげ小僧※
No.24 藤井八冠
No.25 ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー
No.26 別班/VIVANT(ヴィヴァン)
No.27 観る将※
No.28 闇バイト
No.29 4年ぶり/声出し応援
No.30 Y2K※
 ちなみに※は、このリストを見るまで私は知らなかった言葉。そんな言葉が「流行語」とはとても思えないが、こちらが世間に疎いだけなのかもしれない。ただ百歩譲ったとしても、疑問はいろいろあって、たとえば「藤井八冠」など偉業ではあるが流行語かと言われると首を傾げざるを得ない。それなら(将棋フアンの間だけで社会現象にはなっていないが)「藤井曲線」のほうがまだマシだろう。「4年ぶり」とか「声出し応援」なども単にそういう現象・事象を表しているだけで、「流行語」ではない。それと、「エッフェル姉さん」が入っているのなら、はるかに流行した「増税メガネ」(「増税クソメガネ」「減税ウソメガネ」)が入っていないのは絶対におかしい。こんなところにも「忖度」があったのか。個人的には、今年の流行語は「別班」だと思っている。
流行語.jpg

 この10年の大賞をあげてみると・・・
2013年  今でしょ お・も・て・な・し じぇじぇじぇ 倍返し
2014年 ダメよ~ダメダメ 集団的自衛権
2015年 爆買い トリプルスリー
2016年 神ってる
2017年 インスタ映え 忖度
2018年 そだねー
2019年 ONE TEAM
2020年 3密
2021年 リアル二刀流/ショータイム
2022年 村神様
 なんだかなあという感じで、とくに2018年以降はそれほどの流行語だったという記憶がない。去年の「村神様」なんてヤクルトフアン、せいぜいプロ野球フアンの間でのことで、社会的にとても流行語などと言えるものではない。もっとも、「トップ10」まで広げても、「スマホショルダー」「ゴン攻め/ビッタビタ」「鬼滅の刃」「タピる」「災害級の暑さ」「ドローン」などそれほど流行ったとは思えないものや、単なる事象も入っていて首を傾げたくなる「流行語」も多い。つまり、流行語とはとても言えないものが多数流行語とされているわけだ。
 現在の選考委員は、
 金田一秀穂(杏林大学教授)
 辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)
 パトリック・ハーラン(パックンマックン、お笑い芸人)
 室井滋(女優・エッセイスト)
 やくみつる(漫画家)
 大塚陽子(『現代用語の基礎知識』編集長)
 時代を敏感に感じとっている人達とは思えない過去の人、ポンコツばかりで、とても流行語(とくに若者言葉)に明るい面々とは言えない。ノミネートされた言葉を見ると、そもそも流行語の意味を理解しているとも思えない。
 流行語とは、「ある期間、興味を持たれて多くの人に盛んに使用される語」(広辞苑)ということですぞ。
 と、ちょっと真面目に書いてきたが、こういうものは少数のサンプルで適当な順位付けをしている「都道府県魅力度ランキング」と同程度の「お遊び」イベントで、ネタに困っているマスコミが騒いでいるだけと考えるべきだろう。世相を反映していないのは明らかなのだから。
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