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洋画のタイトルと邦題01「戦場にかける橋」など [映画・文学・音楽]

 新型コロナの感染者数、予想通り2000人突破の2201人
 東京都493人、大阪府273人、神奈川県226人、北海道223人、愛知県141人、埼玉県126人が三桁。この期に及んで未だに手洗い、マスク、密を避けるなんてことしか言っていないうえ(そんなことほとんどの人はもうやってるって。「自己責任」にするなっ!)、GoToの中止も明言できない知事や大臣は即刻クビだな[パンチ]。今までも木金は検査数の関係から数字が上がっているので11/19発表の数字を見るのが今からおそがい。
↓官房長官は、「移動自粛、必要ない」。判断は「専門家の意見を聞いて」なんて。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a629f1358e3b69ff6a4d98a96e1d3832c720223
↓しかし、日本医師会の会長は、こんなこと言ってまっせ。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6376901

 はい、またお会いしましたねえ。
 今日は、過去の雑文を整理していたら、洋画のタイトルの邦題についてナンヤカンヤ書いているものが見つかったんだそうで、ボケが進んでいるので「忘備録」ブログにアップしておくんですって。でも、アップしたこと自体を忘れてしまわないか心配ですねえ。怖いですねえ。いずれにしても読者無視ですねえ。読者のみなさんは、スルーしたほうがいいかもしれませんねえ。暇がありあまっていて、最後まで読んだ人とは、また後でお会いしましょうね。
邦題01.jpg
 昔の邦題は出来不出来はあるにせよ、そして映画の内容に合わないものがあるにせよ、少なくともそれなりに工夫したものだったと思う。もちろん、その邦題で成功したものも失敗したものもあるわけだが、それなりの努力をしていたことは認めたい。
 洋画とくにアメリカ映画には「ベン・ハー」「スパルタカス」「シェーン」「メリー・ポピンズ」「キャリー」「ロッキー」など人名タイトルのものはそのままカタカナということが多いが、「West Side Story」のような「ウエスト・サイド・ストーリー」で十分わかるものでさえ親切に「ウエスト・サイド物語」と訳されていたものである。が、最近の世知辛い世の中ではそうした親切心も失われ 「ボーン・スプレマシー」なんて(私にとっては)よくわからない英語をそのままカタカタナにしただけのものが圧倒的に多い。最近の若い人たちはすべて意味 を理解しているのだろうか、それとも理解しないまま見に行っているのだろうか。
 トム・クルーズの「オール・ユー・ニード・イズ・キル」という映画があったので、なんちゅうタイトルをつけるんだと思ったら原作はナント日本人の「「All You Need Is Kill」という小説だった。で、映画のタイトルは「Edge of Tomorrow」。DVDになったときのタイトルは「Live Die Repeat」。原作を知らない人間にはDVD版のタイトルが内容からはいちばんしっくりくる。いずれにしても、ややこしいことこの上ない。なんて考えていたら、洋画の邦題について思いつくまま書いてみたくなった。要するに、暇なのだ。とりあえずは、「うまいなぁ」と思った邦題から。

「戦場にかける橋」
 原題は「The Bridge on The River Kwai」。つまり「クワイ河にかかる橋」ということで、これではいったいどういう映画なのか皆目見当がつかない。それを、「戦場にかける橋」とした邦題は、お見事。子どもの頃、市電の窓から名宝スカラ座のこの看板が見え、見たいなあと思った記憶がある。後年、リバイバルで見たら考えていた内容とは全く違っていたが、デビッド・リーン監督の見事な映画で満足して劇場を出てきた。「アラビアのロレンス」の宣伝がテレビで流れるとき、あの「戦場にかける橋」の名コンビ、デビッド・リーン監督&サム・スピーゲル製作による」と画面に出たのも納得の傑作映画。
 ただしこの映画、いかにも主演のように最初に名前のでるウイリアム・ホールデンは大根。ひどいものだが、「アラビアのロレンス」でもファイサル王子を好演したアレック・ギネスのニコルソン大佐が絶品。アカデミー主演男優賞を受賞したのは当然と言える(間違いなく主演はギネスで、ホールデンはどうでもいい脇役。米アカデミーの選択は正しい)。リーン 作品としては「アラビアのロレンス」「ライアンの娘」とともにベスト3に入る傑作である。
https://www.youtube.com/watch?v=t5hZ4Xv5VjE

「ナバロンの要塞」
 原題は「The Guns of Navarone」。「ナバロンの大砲」ということで、2門あるので複数形になっている。これを直訳ではなく「要塞」としたことでスケール感が出た。これまたうまい邦題である。大根グレゴリー・ペック(この人は、何をやっても下手なのだが、なぜかいい映画に出ている)が残念だが、J・リー・トンプソン監督テンポよく2時間半の長丁場をうまくまとめた。ただ、前もって発売されたLPレコードを持っていた私はミッチ・ミラー合唱団の「ナバロンの要塞」の歌を何度も聞いていたので、映画に使われていないことを知って唖然としたことを付け加えておきたい(ミッチ・ミラーの歌は「史上最大の作戦」や「大脱走」もヒットしたが、これも映画では使われていないので、要注意)。
 ちなみに「ナバロンの要塞」ヒットの影響でこの後「要塞」シリーズが次々と封切られたが、「荒鷲の要塞」は「Where Eagles Dare(ワシがそうするのはどこ?というような意味なのだろうか、英語に弱いのでよくわからん)」、「テレマークの要塞」は「The Heroes of Telemark(テレマークの英雄たち)」いずれも「要塞」とは何の関係もない。「荒鷲」は「ナバロン」と同じアリステア・マクリーンの原作なので ぎりぎりセーフ?だが、「テレマーク」は何の関係もないので単なる便乗。アウト。ちなみに紀元前を舞台にした「ロードス島の要塞」という映画は見ていないが、原題は「The Colossus of Rhodes(ロード島の巨像)」で、さらに無関係。完全にアウト。
https://www.youtube.com/watch?v=MhQvkPMNt70

「O.K.牧場の決闘」
 原題は「Gunfight at the O.K. Corral」。ワイアット・アープ一派とクラントン一家とが闘う、西部劇の決闘代表のような映画だ、監督はジョン・スタージェス、主演はワイアット・アープにバート・ランカスター、盟友ドク・ホリデイにカーク・ダグラス。映画を見ている人ならわかるように、corralとは牧場(ranch)ではなく家畜置き場のような所。「O.K.家畜置き場での決闘」としたらなんともしまりがない。「ナバロンの要塞」の「要塞」と同じく「牧場」としたことで、広々としたスケール感がでた。ティオムキン+ワシントン+レインという「ローハイド」コンビによる主題歌は名曲なので誰もが聞いたことがあるはず。この歌の中で結末のネタバレがあるのだが、宮本武蔵の巌流島の決闘ではないが、アメリカ人なら誰もが知っている結末なので問題はないのかな?
 同じO.K.牧場の決闘を描いたジョン・フォードの「荒野の決闘」(アープは、ヘンリー・フォンダ)も原題は「My Darling Clementine(愛しのクレメンタイン)」で全く違うが、これもうまい邦題である。ちなみに、この映画の主題歌は、日本では「雪山讃歌」となってさらに関係なくなった。
 なお、後日譚として 同じジョン・スタージェス監督が作った「Hour of the Gun 」の邦題は「墓石と決闘」で原題とは全く関係性がないようにも思えるが、決闘の行われた町トゥームストーンを墓石と訳したのだろうか?
https://www.youtube.com/watch?v=W5cZK_KtriM

「ミクロの決死圏」
 原題は「Fantastic Voyage」。直訳すれば「幻想的な航海」ということになるが、映画の内容から勝手に判断すると、外国人が想像もしていなかったような素晴らしい光景に出会ったとき「ファンタスティック!」と叫ぶあのニュアンスだと解釈している。今ならそのままカタカナタイトルだろうが、「ミクロの決死圏」という邦題は内容にも則しており悪くない。「ベン・ハー」の敵役メッサラで名を上げたスティーヴン・ボイドが主役。監督はリチャード・フライシャー。体内の様子はまさに幻想的で、CGなどない時代によくがんばった。タイプライター文字がチャカチャカチャカッと打ち出されるタイトルもカッコいいし、縮小されている限界を1時間と決め緊張感を生み出したところもうまい。残念なのはせっかくのウクウェル・ウエルチがグラマーな肢体を終始ウエットスーツ(ラバースーツというか、もっと薄い水着のようなものに敵なかったのか!)に包んだままということと、いかにも怪しい奴がやはり犯人だったというシナリオの単調さ(体内に残してきた潜航艇は大きくならないのだろうか?)。体内から脱出した元に戻るシーンで全員まとめて拡大してしまったため拡大されるシーンが不自然に見えるところも。ちょっと残念ではあった。
https://www.youtube.com/watch?v=-hjiVViMuS4

「2001年宇宙の旅」
 なんだか「宇宙の旅」なんてダサイタイトルがついてしまったが、原題は「2001:A Space Odyssey」。トロイ戦争で活躍したオデッセイが故郷へ帰り着くまでに放浪する姿と、人類が月、木星、そしてスターゲートを通ってさらに彼方へ行き、スターチャイルドとして地球に戻ってくる様子とを重ねあわせているわけだ。ホメロスの「イーリアス」と「オデッセイ」は子ども向けの物語にもなっていて、欧米の人たちにとっては、ある意味常識。「Space Odyssey」とあれば、宇宙を放浪する物語なんだなとすぐに想像がつくのだろう。
 日本ではそうはいかないので、「宇宙の旅」としたわけだが、そのせいか私が初めて見た中日シネラマ劇場では映画が始まる前に女性の声で「それでは、これから皆様を宇宙の旅へとご招待します」なんて間違いではないのだがとんちんかんなアナウンスがあった。予備知識など全くなかったので、特撮の素晴らしさに驚嘆はしたものの、内容はよくわからなくて、以後何回か劇場に足を運ぶことになった。
 ちなみに続編は「2010年(原題2010)」で、映画のほうは「宇宙の旅」がとれているが、私の持っている原作本の翻訳タイトルは「2010年宇宙の旅」。調べてみたら原題は「2010: Odyssey Two」となっていた。
 まあ、そんなことより原作の「2001年」では、ディスカバリー号は土星に行くのだが、映画は木星。続編はどうなるんだろうと思っていたら、前にそんなことあったっけ知らんもんねーと、土星に行ったはずの原作でも木星に行ったことになっていたのが最大の驚きだった。
https://www.youtube.com/watch?v=XHjIqQBsPjk

「宇宙戦争」
 原題は「The War of the Worlds」で「Space war」でも「Star wars」でもない。1953年版の映画では、第一次世界大戦World War Iがあり、第二次世界大戦World War IIがあり、今度は War of the Worldsというような出だしだった。直訳すれば「世界と世界との戦争」というようなことになるがこれを「宇宙戦争」とした邦題(といっても映画の前に 翻訳本があるわけだが)がうまい。wikiで調べてみたら1941年の翻訳本では「火星人との戦争」(←内容のまんまやんけ)となっているのが1951年の小野協一訳、小山書店版以降はすべて「宇宙戦争」となっている。小野さんかあるいは小山書店の編集者が「宇宙戦争」という題名をつけたのだろうか。
 映画の「宇宙戦争」は2005年にもスピルバーグがトム・クルーズ主演で映画化しているが(ただしなぜかタイトルにTheがついていない)、私のお気に入りは断然 1953年のバイロン・ハスキン版である。原作に出てくる火星人の「マーシャーン・ウォー・マシーン」(スピルバーグ版はこれ)をやめて新たに造型したスマートかつ不気味な空飛ぶ円盤が断然カッコイイ。この映画、名古屋の三番館・オーモン劇場(今はない)で、母親、弟と共に見たのだが、母親からは映画の内容ではなく「寒いもんで風邪ひいてまったがね」という感想しか聞かされていない。
https://www.youtube.com/watch?v=c_fSawuo2Rg

「未知との遭遇」
 原題「Close Encounters of the Third Kind」。直訳すれば「第三種接近遭遇」ということで「第三種」というのは宇宙人と接触するということらしい。まあ、直訳では何のことかさっぱりだし、英語をそのままローマ字にすると長いしさらにわからなくなるしで邦題のようになったのだろう。あまりうまい邦題でもないが仕方ないか。私は、この映画、劇場で見たがトリュフォーの手話の意味など理解できなかった。
 以下、SF、ファンタジー映画をまとめて。キューブリックが映画化した「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」の原題は「Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb」。「ストレンジラヴ博士」(人名)を「博士の異常な愛情」とした邦題はある意味傑作(映画以前に刊行された早川書房でのタイトルは「破滅への二時間」だったと記憶する)。マーティン・スコセッシ監督の「ヒューゴの不思議な発明」の原題は名前だけの「HUGO」。そもそもヒューゴは発明なんぞしていないのでインチキタイトルなのだが、まあ映画の雰囲気は出しているので許す。
 最近ではSF、ファンタジー映画ではとくに原題そのままをカタカナ化したものが多く、「Interstellar」「Tenet」「Oblivion」「The Shape of Water」など英語に弱い私にとっては意味不明のものが多い。
https://www.youtube.com/watch?v=3Dacfll4bVU

「ゾンビ」
 ジョージ・A・ロメロ監督のこの歴史的(と言っていいと思う)作品のタイトルはは「ゾンビ」と記憶していたが、いつのまにか原題「Night of the Living Dead」をそのまま「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」に改悪されてしまったようで、WOWOWでの放送もこのタイトルだった。まあ、「生きている死体の夜」なんて直訳しても語呂がよくないのだが、わざわざ変える必要があったんだろうか。ゾンビというのは原題通り「生きている死体」を表す言葉なのかどうか知らないが、恐ろし気な語感はぴったりの感じがする。
 ところで、昔「オバタリアン」というまんががあって、強烈なおばはんのことをオバタリアンなんて言っていた。この元になったのがゾンビ映画の「バタリアン」。原題は「The Return of the Living Dead」、直訳すれば、生きている死体が帰ってきた、普通に邦題をつければ「帰ってきたゾンビ」「ゾンビの逆襲」なんてところなのだろうが、邦題は「バタリアン」。何でも、襲われた人がバッタリと倒れるのでバタリアンとつけたという都市伝説があるが、は語感がホラー映画っぽくて悪くない。
https://www.youtube.com/watch?v=5gUKvmOEGCU

「007は殺しの番号」「007 危機一発」
 007シリーズの邦題はほぼ直訳で、最近のものはまんまカタカナだが、最初の2作だけ関係ないタイトルになっている。原作者のイアン・フレミングがミステリ専門誌でアイアン・フレ ミングと紹介されていたくらい知名度がなかったので、苦肉の策なのだろう。ちなみに007シリーズが定着した後のリバイバル上映では「007は殺しの番 号」は原題「DR.NO」のまんま「007ドクター・ノオ」、「007 危機一発」はこれまた原題「From Russia With Love」のまんま「007 ロシアより愛をこめて」と、変更されている。
 問題を感じるとしたらこの点で、初期に独自のタイトルをつけたのは仕方ないとしても、定着したからといって改題するのは混乱のもとである(このての改題はけっこうあり、「High Noon」など「真昼の決闘」というせったくの名タイトルだったのに最近は「ハイ・ヌーン」とされることが多い。改題OKなら私が史上最悪の邦題と考えているワイルダーの「情婦」こそ改題してもらいたい)。当初の邦題をつけたのは、「いやぁ、映画って本当にいいもんてすね」の当時ユナイトにいた水野晴郎だと聞いたことがある。それにしてもだ、撃ち合いの感じを出すためだとかで「危機一髪」ではなく「危機一発」としたのは、明らかにレッドカードだろう。
 なお、日本を舞台にした珍品「007は二度死ぬ」の原題は「You Only Live Twice」(「二度だけの人生」要するに「You Only Live Once一度だけの人生」のパロディ)で、翻訳本のタイトルそのままだがうまいタイトルである。
https://www.youtube.com/watch?v=0tSNjXeO3E0
https://www.youtube.com/watch?v=VqAOf66o1Wg

「バルカン超特急」
 原題は「The Lady Vanishes(貴婦人失踪)」。実は、これのリメイクに当たる「レディ・バニッシュ 暗号を歌う女」(1980年)という映画を先に見ていて、長年見たかったヒッチコックの「バルカン超特急」(1938年)をレンタルビデオで借りて見たら、いきなり「The Lady Vanishes」とタイトルが出て、驚いた記憶がある。「レディ・バニッシュ 」や「貴婦人失踪」では見たいと思わなかったと思う。「バルカン超特急」だからこそ見たいと思ったわけで、名邦題だと思う。歌の使い方も気が利いていて、ラストなどちょっと微笑ましい。えっと、ワンカット出演でおなじみのヒッチコックは、ラスト近くのヴィクトリア駅で登場するのでお見逃しなく。
https://www.youtube.com/watch?v=YihbNGUNQmU

「戦艦バウンティ」
 制作費があの「ベン・ハー」の2倍、監督は映画史に残る名作「西部戦線異常なし」のルイス・マイルストンによる70mm映画となると見なければならないと、わざわざ金を払って行ってみたらおもしろさ「ベン・ハー」の半分以下という映画。原題は「Mutiny on the Bounty(バウンティ号での反乱)」。現実にあった出来事の映画化(もちろん大幅に脚色されている)で、英米の人間ならBountyと聞いただけで、「ああ、あれね」とすぐにわかるのだろう。日本ではそうはいかないので、「戦艦」とつけたのだろうが、詐欺のようなものである。
 別に帆船の戦艦どうしが 「パイレーツ・オブ・カリビアン」のように大砲を撃ち合うわけではない。船上で反乱が起きるだけで、大掛かりな戦闘シーンなど皆無なのだ。よかったのは実物大で作られたバウンティ号の迫力と、ブラニスラウ・ケーパーの音楽だけで、はっきり言って退屈な映画だった。私が見たのは1962年版だったが、1935年版はアカデミー作品賞を受賞しているくらいだから、出来がよかった のだろうか。残念ながら私は見ていない、ただ、1935年の主役がクラーク・ゲーブル、船長チャールズ・ロートン(この人、本当にうまい)ということを考えると、こと役者に関してはマーロン・ブランド、トレヴァー・ハワードの1962年版より上だったということは言えると思う。
https://www.youtube.com/watch?v=MEmZ_A0UTrA

「バンデットQ」
 最後に、だめタイトル。私の好きなテリー・ギリアム監督の作品である。まあ、この邦題から映画の内容を想像しろというほうが無理。原題は「Time Bandits」で時間盗賊とでもいうような意味か。創造主から地図を奪った小人と少年が時間をあちこちする物語でナポレオンやロビン・フッドなど歴史上の有名人が続々登場するのはある意味お約束。子どもが主人公だが、けっこう話は錯綜していて、子ども向き映画ではない。このあたりが難しいところなのだが、内容から「時空オデッセイ」とか「超時空アドベンチャー」なんてタイトルのほうが、いや、これでも客は入らないな(^^;。
 日本での劇場版では、少年が家に帰ってきてめでたしめでたしで終わる。テリー・ギリアムにしては珍しく ハッピーエンドと思ったら大まちがい。要するに「ドント・タッチ」「バーン」「呆然」という本当のラストシーンがカットされていたのだ(ネタバレしないように書いている)。ラストがわかりにくいのでカットしたということらしいのだが、馬鹿かと言いたくなる。ファンタジーで主人公が少年ということから、子ども向け映画=子どもにはわかりにくい、と判断したのだろうか。タイトルの話に戻ると、テリー・ギリアムの映画は原題・邦題ともによくわからないものが多く、「未来世紀ブラジル」(BRAZIL)、「ローズ・イン・タイドランド」(Tideland)、「ゼロの未来」(The Zero Theorem) など、タイトルからはどんな映画なのかわからないのが辛い。
https://www.youtube.com/watch?v=tLmxmeX9wHs

 行き当たりばったりの、あまり内容のない話でしたねえ。でも、「忘備録」なんですから、仕方ないんですね。それでは、我慢強い方とは、また明日、お会いしましょうね。さよなら、さよなら、さよなら。ニギニギ[わーい(嬉しい顔)]
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コメント 5

wildboar

1度打ち出した方針を引っ込めると、自らの過ちを認めることになるのでGOしかないようですなぁ。いつか命取りにならなければ良いのだが('ω')ノ
by wildboar (2020-11-19 04:33) 

アニマルボイス

「いつか」というか、もう命取りになりかかってますな。(▼▼メ)
by アニマルボイス (2020-11-19 08:18) 

makkun

アニマルボイスさん
こんにちわ~(^^
他人には「引っ込める勇気」を言ってるかも知れないのに
どうしてこうも意地を張るのか・・・・
庶民感覚ゼロのトップには開いた口が閉じません(笑)
by makkun (2020-11-19 12:01) 

JUNKO

最後の2つは知らないですね。自粛で映画三昧の日々です。
by JUNKO (2020-11-19 15:54) 

アニマルボイス

>makkun様
そんな勇気がある人なら政治家などやっていないのでは。かつて、日本は恥の文化だと言った人がいましたが、恥知らずの文化の間違いでした。

>JUNKO様
「戦艦バウンティ」は見る価値あまりないですね。「バンデッド」は、好き嫌いが分かれる映画です。

by アニマルボイス (2020-11-19 16:29) 

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