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東映時代劇3本立て [映画・文学・音楽]

 何だか菅おじさんの答弁も無茶苦茶になってきました。なんでも「桜を見る会」の名簿は民主党政権のとき破棄されていたのでその「前例」に習ったんだとか。いかにも民主党政権(まあ無能でしたが(^^;)が悪いような言い方ですが、そのときは「桜」は中止になっていてそのときの名簿が破棄されているんですな。そんな異例のときのものを前例にして何の疑問も抱かないとしたら、無能を通り越してバカです。バカに国政を任せていたらこれほど危険なことはありませんので、即刻、退陣・辞職していただきたい。
 辞職と言えば、広島のバカップル議員のアホ会見については言いたいことがありすぎるので、とりあえず今回はパス。それにしてもヤバイとなったら雲隠れで国会も長期欠席。捜査が入ったら出てきて「捜査中なのでお応え出来ません」。違法がバレたとき、きちんと説明責任を果たすと言った言葉は去年のことなのですっかり忘れているのか、親玉の安倍ちゃまの言動を見習ったんでしょうか?

 以前、「迷走ダイアリ」に「東映チャンバラ3本立て」として、「丹下左膳」(☆☆★★)、「殿さま弥次喜多」(☆☆)、「きさらぎ無双剣」(☆☆★)の3本を紹介したが、
https://meisoud.blog.ss-blog.jp/2019-06-17
 今回は、まあその続編のようなものです。このところ年末年始の怠惰疲れが出てこれといった写真も撮っていないので、本来の忘備録に戻って昨年末に見た映画の感想を。(^_-)-☆
東映.jpg
「剣豪天狗祭り」☆☆☆
 なんだかお祭り時代劇のようなタイトルだが、あの寛永御前試合の裏話のような映画。主役の仏子四郎五郎に大友柳太朗。将軍徳川家光に山城新伍(ちょっとバカ殿に見える)、大久保彦左衛門・進藤英太郎(適役)、飯篠修理亮・若山富三郎(剣の達人敵役)、といった布陣に真田幸村の六女磯姫・丘さとみ、猿飛佐助の遺児岩猿・堺駿二(堺マチャアキの親父)、神尾主馬・岡田英次、主馬の妹里美・大川恵子なんてところがからんでくる。これに槍の宝蔵院流・吉田義夫を初め小野治郎右衛門、柳生飛騨守、松平伊豆守など出せるもの全部出しました、といったところか。
 話としては彦左衛門の提案で御前試合が行われることになり、仏子四郎五郎は勝ちを収めるが、将軍家指南の柳生が負けたのでは将軍様に傷がつくことから松平伊豆守が「柳生の勝ち」と宣言する。しかし、試合ができたことですでに満足した仏子四郎五郎は磯姫と山へ帰って行くというもの。丘さとみは途中の武家姿がなかなか似合ってカッコイイのだが、なぜかラストシーンは艶やかな着物姿。おいおい、そんな出で立ちで山へ帰るのかよ、などと言ってはいけない。これが東映チャンバラ時代劇というものである。

「天下の御意見番」☆☆★★★
 東映チャンバラ時代劇には人名がなくともあああの人が出て来る映画だなというのがいくつかある。代表は「さくら判官」とあれば遠山の金さんだが、「副将軍」とあれば水戸黄門だし、「御意見番」とあれば大久保彦左衛門と決まっている。そして、黄門&彦左衛門とくれば「剣豪天狗祭り」の進藤英太郎?彦左衛門も悪くはなかったが、やはり月形龍之介ということになる。外様大名と旗本の争いから天下が再び乱れるのを大久保彦左衛門が阻止するという単純な話なので、途中コーヒーブレイクで中座しても話に戸惑うことはない。
 監督は東映チャンバラを量産した松田定次。彦座といえば必ず出て来る一心太助(この権力をかさにきた勘違い野郎が出てくるといらいらする)に松方弘樹、彦座の息子に木村功、将軍家光に北大路欣也、水戸頼房に市川右太衛門、松平伊豆守に片岡千恵蔵、その他山形勲、小沢栄太郎、原健策にいつもながらの賑やかな顔ぶれである。大坂の豪商の娘で夢枕で彦座と結婚すると告げられたと言って丘さとみが出て来るが、正直ちょっと無理があったというか苦しい。女っ気がなくてはという東映チャンバラ特有の「気配り」なのだろう。右太衛門は息子の北大路欣也が初々しい将軍を演じているのがさぞや楽しかったろうと推測される。松方弘樹も頑張ってはいるのだが、一心太助は私にはどうにも中村錦之助のイメージが強過ぎるせいか、何だかなぁという感じだった。まあ、伝説?のたらい登城もあるし、手慣れた松田監督なので、腹が立つようなことはない。暇潰しにはなる。

「血槍富士」☆☆★
 ポスターだけ見ていると勘違いしてしまうが、白黒映画である。まあ、詐欺のようなものだが、この映画が作られたのは1955年。私はまだ1人で劇場に行ける歳ではなかったが「七人の侍」にしろ「ゴジラ」にしろポスターはカラー、映画は白黒というのが当たり前の時代だったのである。
 という話はともかく、以前「血槍無双」(1959年)という映画をみたことがある。槍の名人俵星玄蕃(片岡千恵蔵)と赤穂浪士の杉野十平次(大川橋蔵)を軸とした忠臣蔵サイドストーリーとでもいうべき映画でなかなかおもしろかった。これも片岡千恵蔵主演なのでタイトル、製作年からいって俵星玄蕃の青年時代の話なのではないかと思って見たわけだ。監督が内田吐夢というのも中村錦之助「宮本武蔵」5部作を作った人だから期待はもてる。・・・と思って見たら、これがオオマチガイ。前半はちょっとロードムービー風なのだが画面とダンスミュージックのような音楽が全然合っていない(ように思われた)。ストーリーは書かない。それにしても最後の大立ち回りだけが全体から浮いていて、しかもいかに怒り心頭に発したとはいえ(言葉は悪いが)たかが槍持ちがあれだけの侍を倒すことができるのだろうか。東映チャンバラとはそういうものだと言ってしまえばそれまでだが、観客をなめているとしか思えない。これでは暇潰しにもならない、要するにゴミ映画だ。見るだけ時間の無駄だと言っておこう。

☆★は、尊敬する映画評論家・双葉十三郎さんの採点方法のパクリで、☆=20点、★=5点(☆☆☆が60点で「可」。合格というか、まあ許せるラインということです)
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コメント 4

wildboar

広島のお二人さんも、何もしなくてあれだけの収入があれば、いくら言われても「黙って我慢の子」に徹するのでしょうな。

懐かしい俳優さんがいっぱいです。
by wildboar (2020-01-17 10:22) 

アニマルボイス

国会が始まれば、会期中は不逮捕特権がありますから何を言われても続けるのかな? 何もしなくても夫婦で年収5000万ですか・・・(▼▼メ)
by アニマルボイス (2020-01-17 12:10) 

JUNKO

昔よく見たな。映画大好きでした。
by JUNKO (2020-01-17 20:10) 

アニマルボイス

私は、今でも好きです。
「黄金孔雀城」なんてマイナーな映画も見ました。若き日の里見浩太朗が出ていました。(^^)/
by アニマルボイス (2020-01-17 20:54) 

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