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女性向け映画2本(忘備録) [映画・文学・音楽]

 朝から雨。午後にはあがるという予報だが、大丈夫なんだろうねえ?
 今日は、出かける用事が2度あるので気になる。春眠暁を覚えず、なんて言うが眠りが浅いので常に眠たい状況だ。そんなとき、傘をさして出かけたくないなあ。( >_< )

 昨日は、1日パソコンに向かっていた(逆に、今日は出入りが2度(^^;)。
 先月のことになってしまうが、珍しく女性向け映画(と、偏見で勝手に決めつけている(^^;)を2本も見てしまったので、忘備録を兼ねて書いておく。
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 1本目は、『桜のような僕の恋人』
 テレビでも盛んにCMが流れているので、「ああ、あれか」と思う人も多いだろう。主人公はプロカメラマンを目指す青年(中島健人)、ヒロインは松本穂香。ストーリーは、ヒロインが普通より早く老化していく病にかかってという、よくある難病物。難病物は、半世紀以上前の『愛と死をみつめて』を代表に「万」とあるのでラストは見なくてもほぼ見当がつく。となると、難病になってしまったヒロインを初めとする登場人物にどこまで感情移入できるか、どこまで応援したくなるのかが勝負になる。
 その点、本作のヒロインを演じた松本穂香、素晴らしくうまい。いいねえ。この人、テレビの日曜劇場『この世界の片隅に』で注目したのだが、昭和の顔のようにも、ハーフかクォーターの顔のようにも見える不思議な女優さんだ。今回もなんともいい味を出している。決意と切なさ、悲しみがストレートに感じられる。浜辺美波や上白石姉妹のような派手さはないが、「女優」としては間違いなく頭1つ抜け出した感じだ。唯一、不満をあげると「ここ」という決意の場面での脱ぎ惜しみ。私は、若手女優では浅川梨奈と芋生悠に注目しているが、この2人はもう少し割り切って大胆にやっておるぞ。とまれ、今後は松本穂香も合わせて、この3人に注目していきたい。
 中島健人もジャニタレとしては健闘してはいるのだが、ヒロインの兄(永山絢斗)、その婚約者(桜井ユキ)、カメラの師匠(及川光博)らが存在感抜群なので対照的に影が薄くなってしまった。話自体は予想通りの陳腐なもので予想通りなので不満はないが、ともかく主人公のキャラがたっていないのが残念。この映画は松本穂香と永山絢斗との兄妹愛に重点をおいて見るといいと思う。兄の妹を思う愛と献身ぶりには胸をうつものがあったので。
 2本目は『そして、バトンは渡された』
 去年の映画だが、公開当時少しだけ話題になった。ヒロイン森宮優子に永野芽郁、その父に田中圭。母役は石原さとみなのだが、これが自由奔放、勝手気ままな女性で結婚、離婚の繰り返し。実は、その行動は娘・永野のことを思ってなんて説明が出てくるが、あまりにもぶっ飛んでいるため、説得力は全くない。最初の夫は大森南朋(永野の実の父親)、次ぎが市村正親で、田中圭は3番目だが、結婚直後に石原は消えてしまう。まあ、まんがといえばまんがだが、本作の中でいちばん目立っていたのは、永野でも田中でもなく、石原さとみだ。要するに、石原の産んだバトン(永野)が次々と父親の間をリレーされ、最後は結婚相手に渡されるというのが、タイトルの由来。
 問題は、(娘のためとはいえ)石原をあまりにブッ飛んだキャラにしてしまったため、ヒロイン以下がすべて霞んでしまったこと。結婚相手といい、子供のころからの知り合いといい、永野を取り巻く人物などいてもいなくてもいいような存在で、なぜ好きにあったのか、なぜ仲良くなったのか、なぜ嫌いなのか、こちらのボケのせいもあって全然わからない。結婚相手の岡田健史もあまり魅力はなく、もの足りない映画だった。しかも2時間超えは長過ぎて、年寄りは眠気と闘うのが大変だ(もちろん、個人の感想です)。ま、若い人の見る映画なんだろうな、ということにしておこう。(^^;
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JUNKO

若い人向きの映画を見られるのはお若い証拠と言うことにしておきましょう。
by JUNKO (2022-04-27 14:04) 

アニマルボイス

老人向けの映画など誰も作ってくれませんので、若者向け、女性向けなんてこと考えてられません。なので、生理的に受け付けない、血が飛び散る所謂スプラッシュ以外は、気になったら見ています。
邦画に限っても、「メロウ」「ソワレ」「水曜日が消えた」「ドライブ・マイ・カー」「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」「前田建設ファンタジー営業部」「舟を編む」など、それなりに納得して見られましたよ。
by アニマルボイス (2022-04-27 16:22) 

wildboar

1日中、PCに向かっていても、さらにこういうのが書けるエネルギーは、やっぱり若い。^^
by wildboar (2022-04-27 20:31) 

アニマルボイス

つまり、パソコンに向かって何かやっているように見えるのは、要するに、お役人が得意な「やってるふり」。ポーズです。
パソコンで映画を観たりもしているわけです。でないと、体がもちません。(^^;
by アニマルボイス (2022-04-27 22:01) 

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