上京記念日

　本日は、私が生まれ育った名古屋の地を離れ、就職のために１人上京して来た日です。東京の地図など全くわからず、とりあえず目にした日本食堂でたいしてうまくもないハンバーグ定食を食べてから入社式に望んだことを覚えています。４畳半に半畳ほどの台所がついているだけでトイレは共同の安アパートで部屋代8500円、雑費500円なり。入社式を終わり行く予定もないので、銭湯やスーパーの位置だけチェックし（まだコンビニなんてものはなかった）、部屋に入ると40Wの暗い裸電球があるだけ。これでは夜を乗り切れないぞと近くの電気屋で蛍光灯のスタンドを買ってきました。・・・そんなスタートから早半世紀。東京での生活が名古屋での生活の２倍以上になっています。
　毎年同じようなことを書いていますが、初めて親元を離れて生活するようになった日の記憶は、今でも鮮明です。朝、東京行きの新幹線を待っているとSYさん、ITさんが見送りに来てくれたこと、入社式の後、１年前に上京してきているKSさんに電話をしたら運よくつかまり、翌日、新宿で落ち合いパチンコやゲームセンターで遊んだりして、翌日の初出社に対する緊張感が解けました。待ち合わせをした喫茶店グロリアも喫茶代も昼食代も出してくれたKSさんも、今はもういない。本当に時の経つ早さは恐ろしいばかりです。それにしても、最近はボケ進行中で忘れ事が多くなりましたが、やはり特別な日の記憶というのは半世紀以上経っても消えないものですね。

コメント 8

いい思い出でありいい文章です。
by リス太郎 (2023-03-20 08:45) 

(^_^)y-~~~
by アニマルボイス (2023-03-20 09:19) 

そんな思い出のある日だったのですね。私には親元を離れた経験が結婚の時だけという思い出も何もない人生です。それにしては今日は良い天気です。
by JUNKO (2023-03-20 11:18) 

一人暮らしを始めるのなら（今さらどうにもなりませんが）、大学のときですねー。社会人になってからだと最初の１か月はともかくキツイ。５月の連休には待ってましたという感じで名古屋に帰りました。そこで一息ついて、なんとなくやっていけそうに思ったのは連休明けに再度上京してからですね。
by アニマルボイス (2023-03-20 14:48) 

就職後の毎夕食は自炊?
外食だっただろうなあ。
by wildboar (2023-03-20 19:56) 

仕事に慣れていないので９時ー５時んですが、早くて７時、たいてい８時、９時くらいまでは仕事していました。入稿、校了時は午前０時を回る事も多く、夕食は社食や会社向かいの蕎麦屋で食べていました。
金がないので土日は基本自炊。土曜に鍋をすると翌日曜も残り鍋。これだと１０００円で２日食べるという感じです。６月のボーナス（半年間も働いていないので２か月分弱）で小さな冷蔵庫と安物のトランジスタラジオを買ってやっと落ち着いたという感じです。ステレオとかテレビを買ったのは冬のボーナス。４畳半のアパートに３年いて、その後広いアパートに引っ越しました。
by アニマルボイス (2023-03-20 21:07) 

内心に心細さを抱えて上京から、様々なドラマがあったことと思います。
忘れえぬ記憶ですね。
by mayu (2023-03-20 21:46) 

上京当初はともかく仕事に慣れるのに精一杯でしたね。春に上京して多少は自分の「生活」ができるようになったのは秋ころからですかね。サラリーマン編集者時代のことは一部『山波』193号に書きましたので、興味があるようでしたら代表のwildboarさん、
https://bontsusha.blog.ss-blog.jp
に問い合わせてみてください。
by アニマルボイス (2023-03-20 22:17)